家族。そして彼。
毎日、気が狂う程泣いた。
胃も壊し、お腹も壊し、体も心もボロボロだった。
内科受診:胃カメラ初体験→
どうしても、全摘の決断が出来ない私に、家族や彼は
「まだ見ぬ子より、あんたの命だ」と言い続けた。
言われている事は分かっているし、もっともだと思う。
でも、当時の私は自分が死ぬなんて考えられなかった。(今でももちろん想像もつかないケド)
もちろん、温存しても再発の可能性は変わらない。
でも私の場合は、ただでさえ悪性度が高い。
念には念を。
どちらにしても、再発する時はするだろう。
でも、気持ち的に、少しでも安全な方を選んで欲しいという家族や彼。(もちろん、友達も)
きっと、一番辛かったのは私ではなく、周りの人達だったと思う。
私は、「辛い」という事を口に出来た。
所構わず泣いてきた。
でも、家族や彼は、私の前で泣き言を言えなかった。
すごく辛かったはずなのに、それを誰に言えるでもなく、
私を支えようと必死だったと思う。
私はと言えば、卑屈にしかなれなくて、自分が一番不幸だと思い込んで、
酷い言葉を沢山言った。
今思えば、本当に申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちでいっぱいだ。
彼は、「子供はいなくてもいい。その分、二人で色んな所に行って、おいしい物いっぱい食べればいい。」と言ってくれた。
ずっと、結婚を望んでいた私。
何度かタイミングを逃してきた。
彼は、もっと早く結婚して子供を作ってやればよかった。と自分を責めてきた。
私にはもったいない位の人だ。